団体の意思

人はいくつになっても
土への憧れは止まりません。

幼いころ夢中になって泥んこ遊びをした時のように、大人になった今も土に触れると自然に心がほぐれ、夢中になると心が解放された気持ちになります。

何もないところから自然の粘土で作って焼成された器には、土のもつぬくもりや温かみがあり心を癒してくれるものがあります。心を込めて作った自分の手作りの器でご飯を食べたりお茶を飲んだり、又野草をテーブルに飾ったりできたとしたら、どれだけ心豊かな人生になることでしょう!

吉祥窯は、土を楽しむ“くらし文化”の魅力を皆さんに伝えたいと思っています。

※山口県は、焼き物と言えば萩焼がよく知られるところですが、萩焼の粘土は大道土という特色ある土で、多くはこの防府市の大道というところで採掘されているものです。粘土の産地としてもっともっと焼き物文化がより身近なものとして普及し根付いていってほしいと願っています。

窯元紹介・陶歴

1954年
山口県防府市華城(はなぎ)に生まれる
1975年
武蔵野美術短期大学工芸科を卒業する
1976年~1981年
萩焼伝統工芸家脇本定三氏に師事し茶陶を学び、氏のろくろ芸術に魅せられ職人として仕事をする
1977年
女流陶芸展入選
1983年~1984年
加藤重美氏の仕事を手伝いながら氏から上絵付けなどを学ぶ
1984年
防府市華城に「吉祥窯」を築窯して窯元として独立する
1988年~
地元防府をはじめ日本各地のギャラリーで毎年1.2回の個展活動を行う
1992年
西部工芸展入選
1998年
本格的に陶芸教室を主宰、翌年から防府市アスピラートに於いて、毎年、陶芸教室作品展を開催し始める
2017年
一般社団法人吉祥窯を設立
理事長横山知子

吉祥窯 窯元

理事長 横山 知子

Tomoko Yokoyama

幼い頃から骨董好きだった父親に古めかしい大きなご飯茶碗で毎晩のように苦い濃いお茶を、強引に付き合わされて、飲み終わったあとに必ずお茶碗をひっくり返して「ここを見てみろ!このざくっとした土が見せてあるのがいいじゃろう」と・・・

今なら糸切り底の志野茶碗の髙台を父は自慢気に講釈していたのだと分かりますが、あの頃は苦いお茶がどうしてそんなにおいしいのか、ただただ理解に苦しむだけでした。

大人になって記憶をたどってみると、あの頃があったからこそ、知らず知らずのうちに私の土への憧れは始まっていたのだとはっきりと気付かされます。

山で土を掘り、その土に力を込め、魂を込め、技を込めて器を焼いたら計り知れない程あったかい命が宿ります。

“あたらしく生まれてくるこの小宇宙を私の手のうちで造りたい・・・

いつも傍らに置く器をめざします“(吉祥窯 栞より)

横山知子

横山知子の個展活動

2011年
武愛荘

2011年
しあわせなふくろう

2009年
しあわせなふくろう

木工家
岩光正憲氏
2人展

2007年
しあわせなふくろう

2006年
山口アーツ&クラフツ展

2006年
写楽

2005年
しあわせなふくろう

2004年
写楽

2003年
広島三越個展

2003年
しあわせなふくろう

2002年
写楽

2001年
しあわせなふくろう

2000年
しあわせなふくろう

1998年
しあわせなふくろう

1996年
美都木

1996年
しあわせなふくろう

1995年
写楽

1992年
しあわせなふくろう

1991年
写楽

1990年
陶千矛